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福利厚生×スポーツジムの経費計上で節税!1回5,500円から始める方法
従業員の健康管理と節税対策を同時に実現できる方法をお探しではありませんか?福利厚生としてスポーツジムを導入することで、社員の健康増進と法人税の節税効果を同時に得ることができます。特に1回5,500円から始められる法人向けプランなら、中小企業でも無理なく導入可能です。
そこで本記事では、福利厚生としてスポーツジムを経費計上する具体的な条件と方法、節税効果を最大化するポイント、そして実際の導入手順まで詳しく解説します。経費計上で否認されないための注意点も含めて、税務調査でも安心できる正しい導入方法をお伝えします。
福利厚生でスポーツジムを経費計上できる3つの絶対条件
福利厚生としてスポーツジムの費用を経費計上するには、税務署から認められるための明確な条件があります。これらの条件を満たさない場合、経費として認められず、場合によっては追徴課税の対象となる可能性もあります。
条件1:全従業員が平等に利用できる環境の整備
福利厚生費として認められる最も重要な条件は、全従業員が差別なく自由に利用できる環境にあることです。役員のみ、管理職のみ、特定の部署のみが利用できるような制度では、福利厚生費として認められません。
具体的には、以下のような環境整備が必要です。
- 正社員、契約社員、パート・アルバイトなど雇用形態に関わらず利用可能にする
- 利用申請の手続きを簡素化し、誰でも申し込みやすくする
- 勤務地や居住地に関わらず利用できるよう、複数店舗利用可能なプランを選択する
ただし、個人事業主本人や一人社長の会社の場合、福利厚生をする側とされる側が実質的に同一であるため、福利厚生費として経費にできません。また、家族経営の会社で従業員が家族のみの場合も、経営者側と判断されるため経費計上は困難です。
条件2:法人名義での契約と支払い
企業がスポーツジム費用を経費にする際には、福利厚生として企業が費用を支払ったことがわからなければなりません。個人名義での契約や、従業員が立て替えて後から精算する方法では、給与として課税される可能性があります。
正しい契約方法:
- 必ず法人名義でジムと契約する
- 支払いも法人口座や法人クレジットカードから行う
- 領収書や請求書は法人宛てで発行してもらう
条件3:利用実績の記録と管理
従業員の利用状況を管理することも大切です。「1人しかジムを利用していない」「利用状況がわからない」のような条件では、税務署から認められない可能性が高いです。
必要な管理項目:
- 誰がいつ利用したかの記録(利用者名簿の作成)
- 月次での利用人数・利用回数の集計
- 利用率向上のための施策実施記録
スポーツジム経費計上による節税効果とメリット
福利厚生としてスポーツジムを導入することで、企業は様々な経済的メリットを享受できます。単なる経費削減だけでなく、従業員の生産性向上による間接的な利益も期待できます。
具体的な節税額シミュレーション
仮に従業員50名の企業が月額5,500円のジムプランを導入した場合を考えてみましょう。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 月額費用(50名×5,500円) | 275,000円 |
| 年間費用 | 3,300,000円 |
| 法人税節税額(実効税率30%の場合) | 約990,000円 |
このように、年間約99万円の節税効果が期待できます。ただし、実際の節税額は企業の利益額や適用される税率により異なるため、詳細は税理士にご相談ください。
給与として支給した場合との比較
スポーツジムの費用を経費ではなく、給与として支給することもできます。ただ、その場合は税金がかかってしまいます。
福利厚生費と給与支給の違い:
- 福利厚生費の場合:法人税の損金算入が可能、従業員の所得税・社会保険料負担なし
- 給与支給の場合:従業員の所得税・住民税・社会保険料が増加、企業の社会保険料負担も増加
年間8万円相当のジム代を給与として支給した場合、従業員と企業の社会保険料負担増は合計で約2.4万円にもなります。福利厚生費として処理することで、この負担を回避できます。
従業員の健康増進による生産性向上効果
従業員の健康状態がよくなると十分なパフォーマンスで仕事に取り組めたり、肩こりや頭痛を感じづらい状態で仕事に取り組めたりするようになります。
期待できる効果:
- 病欠率の低下による稼働率向上
- メンタルヘルス改善による離職率低下
- 集中力向上による業務効率アップ
- 医療費の削減(健康保険料率への好影響)
1回5,500円から始められる!法人向けジムプランの選び方
福利厚生としてスポーツジムを導入する際、最も重要なのは自社の状況に合ったプランを選ぶことです。特に中小企業にとっては、初期投資を抑えながら効果的な導入ができる「1回5,500円」のような低価格プランから始めることがおすすめです。
企業規模別おすすめプラン
従業員10名以下の小規模企業
- 都度利用型プラン(1回あたり5,500円程度)
- 利用した分だけ支払うため、初期の利用率が低くてもリスクが少ない
- パーソナルジム型なら、少人数でも福利厚生の充実感を演出可能
従業員11~50名の中規模企業
- 月額固定プラン(1人あたり月3,000~7,000円程度)
- 利用人数が増えると単価が下がるプランを選択
- 24時間ジムなら多様な勤務形態に対応可能
従業員51名以上の大規模企業
- 法人一括契約プラン
- オンラインフィットネスとの併用プラン
- 複数のジムと提携して選択肢を増やす
ジムタイプ別の特徴と選定ポイント
総合フィットネスクラブ
プール、スタジオプログラム、サウナなど設備が充実。運動初心者から上級者まで幅広く対応できるため、従業員の満足度が高い。ただし、月額料金は比較的高め(7,000~15,000円程度)。
24時間トレーニングジム
営業時間を気にせず利用できるため、シフト勤務や残業が多い企業に最適。月額料金も手頃(3,000~8,000円程度)で、コストパフォーマンスが高い。
パーソナルジム
専門トレーナーによる個別指導で効果が高い。1回5,500円程度から利用できる法人プランもあり、役員や管理職の健康管理に特に効果的。ただし、全従業員利用の条件を満たすよう注意が必要。
地域性を考慮した選定方法
福利厚生の効果を最大化するには、従業員の居住地や勤務地を考慮したジム選びが重要です。
- 本社周辺だけでなく、従業員の居住エリアもカバーする全国チェーンを選択
- リモートワーク従業員のために、オンラインプログラムがあるジムを優先
- 出張が多い企業は、全国相互利用可能なジムネットワークを重視
特に地域限定のサービスを利用する場合は、その地域で働くすべての従業員が利用できることを確認しましょう。
税務調査でも安心!正しい導入手順と必要書類
福利厚生としてスポーツジムを導入する際は、税務調査で指摘を受けないよう、適切な手順と書類準備が不可欠です。
ステップ1:社内規程の整備
従業員がジムを利用できる福利厚生制度を企業が導入している事実を明確にするためには、利用規約を作成し、従業員へ周知する必要があります。
福利厚生規程に記載すべき項目:
- 制度の目的(健康経営の推進、従業員の福祉向上など)
- 対象者の範囲(全従業員であることを明記)
- 利用可能なジム・施設名
- 費用負担の方法(会社全額負担、一部負担など)
- 利用申請の手続き方法
- 利用上の注意事項
ステップ2:ジムとの法人契約締結
契約時に必要な書類と手続き:
- 見積書の取得:複数のジムから相見積もりを取り、比較検討の記録を残す
- 稟議書の作成:導入理由、期待効果、費用対効果を明記
- 法人契約書の締結:必ず法人名義で契約
- 支払い方法の設定:法人口座からの引き落としまたは法人カード決済
ステップ3:従業員への周知と利用促進
制度導入の効果を最大化するための周知方法:
- 全体会議での制度説明
- 社内イントラネットでの告知
- 利用マニュアルの作成と配布
- Q&A集の準備
ステップ4:利用実績の管理体制構築
税務調査に備えて、以下の記録を整備します。
| 管理項目 | 記録方法 | 保管期間 |
|---|---|---|
| 利用者名簿 | Excel等で月次管理 | 7年間 |
| 利用実績レポート | ジムから提供される利用データ | 7年間 |
| 支払い証憑 | 請求書・領収書のファイリング | 7年間 |
経費計上で失敗しないための5つの注意点
福利厚生としてスポーツジムを導入しても、運用方法を誤ると経費として認められない場合があります。以下の注意点を押さえて、確実に節税効果を得られるようにしましょう。
1. 特定の従業員のみの利用は絶対NG
税務署は形式ではなく実質で判断します。制度上は全従業員が利用可能でも、実際には役員や管理職しか利用していない場合、福利厚生費として認められません。
対策:
- 利用促進キャンペーンの実施
- 部署ごとの利用目標設定
- 利用者インタビューの社内共有
2. 個人事業主・一人法人の取り扱い
個人事業主がフィットネスジムの費用を福利厚生費として計上することはできません。これは福利厚生の対象となる従業員が存在しないためです。
ただし、以下の場合は経費計上の可能性があります。
- スポーツ関連事業を営んでいる場合(研修費として)
- 顧客獲得の場としてジムを活用し、実績がある場合(交際費として)
3. 家族経営企業の特別な配慮
家族のみで経営している法人の場合、以下の条件を満たす必要があります。
- 家族以外の従業員を雇用する
- その従業員も含めて全員が利用できる制度にする
- 実際の利用実績を作る
4. 金額の妥当性
一般的に福利厚生費として認められる金額の目安:
- 月額3,000~15,000円程度が相場
- 高額なパーソナルジム(月10万円以上)は否認リスクあり
- 他社事例や業界水準を参考に設定
5. 継続的な利用実績の重要性
導入初年度だけでなく、継続的な利用実績が求められます。
- 利用率が著しく低い場合は制度の見直しが必要
- 年1回以上の利用状況レビュー実施
- 改善施策の実施と記録
実際の導入企業に学ぶ成功事例と活用術
福利厚生としてスポーツジムを導入し、成功している企業の事例から、効果的な活用方法を学びましょう。
事例1:IT企業A社(従業員30名)の場合
導入背景:エンジニアの運動不足による健康問題が顕在化。生産性低下と医療費増加が経営課題に。
選択したプラン:24時間ジムの法人契約(1人あたり月額5,000円)
工夫したポイント:
- 週1回の「ジム部」活動でチーム単位の利用促進
- 利用回数に応じた健康ポイント制度導入
- オフィス近隣3店舗と契約し利便性向上
成果:
- 利用率:導入3ヶ月で70%達成
- 健康診断の有所見率:前年比20%改善
- 年間約180万円の節税効果
事例2:製造業B社(従業員100名)の場合
導入背景:シフト勤務者が多く、一般的なジムでは利用しづらい状況。
選択したプラン:
- 24時間ジム+オンラインフィットネスの併用
- 1回5,500円の都度利用パーソナルジムも選択可能に
工夫したポイント:
- 勤務形態に合わせた3つの選択肢を用意
- 家族会員割引制度も導入
- 健康経営優良法人認定を目標に設定
成果:
- 従業員満足度調査:福利厚生項目で前年比30ポイント上昇
- 新卒採用の応募者数:前年比1.5倍
- 離職率:前年比3ポイント改善
成功企業に共通する5つのポイント
- 経営層の積極的な利用:社長や役員が率先して利用し、社内に浸透
- 利用しやすい環境づくり:就業時間内の利用許可、着替えスペースの確保
- 継続的な情報発信:利用者の声、健康コラムなどを定期配信
- 段階的な導入:最初は希望者のみ、徐々に全社展開
- 効果測定の実施:健康診断データ、生産性指標との連動分析
よくある質問:福利厚生ジムの経費計上Q&A
福利厚生としてスポーツジムを導入する際によく寄せられる質問について、実務的な観点から回答します。
Q1:パートタイマーも対象に含める必要がありますか?
A:原則として、雇用形態に関わらず全従業員を対象とする必要があります。ただし、週の勤務時間が極端に短い場合(週10時間未満など)は、合理的な理由があれば除外も可能です。その場合は、利用規程に明確な基準を設けることが重要です。
Q2:従業員の家族も利用できるプランは経費計上可能ですか?
A:家族利用分も含めて福利厚生費として計上可能です。福利厚生とは、給与や賞与などに加え、労働の対価として従業員とその家族に与える報酬のこととされています。ただし、家族のみが利用している場合は問題となる可能性があります。
Q3:利用率が低い場合、経費として否認されますか?
A:利用率が低いことだけを理由に即座に否認されることはありません。ただし、継続的に利用率が極端に低い場合(10%未満が続くなど)は、実質的に福利厚生として機能していないと判断される可能性があります。利用促進の取り組みを記録に残すことが大切です。
Q4:オンラインフィットネスも経費計上できますか?
A:オンラインフィットネスも福利厚生費として計上可能です。特にリモートワーク従業員が多い企業では、むしろ推奨される選択肢です。法人契約で全従業員がアクセスできる環境を整えることが条件となります。
Q5:複数のジムと契約することは可能ですか?
A:可能です。従業員の居住地や勤務地が分散している場合、複数のジムと契約することで、より多くの従業員が利用しやすくなります。ただし、一人が複数のジムを同時に利用する場合は、金額の妥当性に注意が必要です。
Q6:健康診断と同じ福利厚生費として処理できますか?
A:どちらも福利厚生費として処理可能です。健康診断や医療費補助は、従業員の健康管理を目的に、多くの会社で取り入れられています。スポーツジムも同様に健康管理目的の福利厚生として位置づけられます。
Q7:業務に直接関係ないスポーツジムでも経費にできますか?
A:福利厚生として導入する場合は、業務との直接的な関連性は問われません。従業員の健康増進と福祉向上が目的であれば、どのようなタイプのジムでも経費計上可能です。
まとめ:今すぐ始める福利厚生ジム導入のアクションプラン
福利厚生としてスポーツジムを導入し、経費計上による節税効果を得るためには、正しい知識と適切な手順が不可欠です。本記事で解説した内容を実践することで、従業員の健康増進と企業の節税を同時に実現できます。
導入成功のための最終チェックリスト:
- □ 全従業員が利用できる制度設計になっているか
- □ 法人名義での契約準備ができているか
- □ 利用規程・就業規則の整備は完了したか
- □ 利用実績を記録する体制は整っているか
- □ 従業員への周知方法は決まっているか
- □ 予算と費用対効果の試算は済んでいるか
特に「1回5,500円から始められる」ような低価格プランは、初めて福利厚生ジムを導入する中小企業にとって理想的な選択肢です。まずは小規模から始めて、利用状況を見ながら徐々に拡大していくことで、リスクを抑えながら効果的な導入が可能になります。
従業員の健康は企業の最も重要な資産です。福利厚生の充実は、採用力強化、離職率低下、生産性向上など、多面的な効果をもたらします。今こそ、健康経営への第一歩を踏み出しましょう。
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